はじめに
ペットを家族として迎え入れる方が増える一方で、その「最期の見送り」については、情報が十分に整理されていない領域です。急ぎの中で重要な決断を迫られ、後になって後悔する——そんな経験をした飼い主は少なくありません。
ペット供養コンパスでは、こうした「情報の非対称性」が引き起こす後悔の実態を明らかにするため、全国150名のペット看取り経験者を対象に独自調査を実施しました。本記事では、その全結果を公開します。
本調査の主な発見
– ペット供養経験者の 78.7%が何らかの後悔 を抱えている
– 最多の後悔は「業者を比較する時間がなかった」(37.3%)
– 火葬を選んだ人は 76.7%、自治体での引取はわずか 8.0%
– 意思決定の 52.4%が翌日まで に決定する急迫意思決定
– 情報源は ネット検索が42.0% で最多、SNSはわずか0.8%
調査概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 調査名 | ペット供養に関する実態調査 2026 |
| 実施主体 | ペット供養コンパス編集部 |
| 調査期間 | 2026年5月(継続追加中) |
| 調査対象 | ペットを亡くした経験のある全国の成人 |
| 有効回答数 | 150名 |
| 調査手法 | オンライン定量調査(自記式アンケート) |
| 地理的カバレッジ | 31都道府県(全47都道府県中66%) |
調査結果は引き続き追加収集を進めており、本ページは定期的に最新データで更新します。
1. ペットの供養方法:民間業者での個別火葬が44%で最多
ペットを亡くした後、どのような方法で供養したかを聞きました。

最も多かったのは「民間業者での個別火葬」で44.0%、次いで「訪問・出張火葬」16.0%、「自宅の庭などに埋葬」14.7%でした。火葬を選択した人(民間個別・合同・訪問・お寺含む)は合計76.7%にのぼり、自治体に引き渡した人はわずか8.0%にとどまります。
民間業者を選ぶ人が圧倒的多数派である一方、自治体での処理が可能であることを知らない・選ばない人が多いことが示されました。
2. 費用相場:1〜3万円が30%で最多、ボリュームゾーンは5,000円〜5万円
供養にかかった費用についても聞きました。

最も多い価格帯は「1〜3万円」で30.0%。「3〜5万円」18.0%と合わせて、約半数が1〜5万円の範囲で支出しています。一方で「0円・覚えていない」が19.0%と、明確な金額を把握していない層も存在します。
供養方法別に見ると、自治体引取は5,000円以下、民間合同火葬は5,000〜1万円、民間個別火葬は1〜5万円、訪問火葬や霊園納骨は3〜10万円というのが大まかな相場です。
3. 意思決定リードタイム:52%が翌日までに決定
ペットが亡くなってから、供養方法を決めるまでにどのくらい時間がかかったかを聞きました。

「亡くなる前から決めていた」が30.2%で最多。一方、亡くなった後で初めて決定する層では、「数時間以内・その日のうち・翌日」を合わせて52.4%となり、過半数が翌日までに意思決定をしていることがわかりました。
ペット供養は、家族の死という強い感情的負荷の中で、しかも数時間〜1日という短時間で重要な意思決定を求められる、極めて急迫的な意思決定領域です。
4. 後悔の実態:78.7%が何らかの後悔を抱える
本調査で最も注目すべき発見が、後悔率の高さです。

「特になし」と回答した21.3%を除き、ペット供養経験者の78.7%が何らかの後悔を抱えていることが明らかになりました。具体的な後悔の内容(複数回答)を見てみましょう。

最多は「業者を比較する時間がなかった」で37.3%、次いで「費用の相場がわからなかった」35.3%、「急で十分に情報収集できなかった」31.3%と続きます。
これらの後悔の上位3つに共通するのは、「事前の情報があれば回避できた可能性が高い」という点です。意思決定リードタイムが「翌日まで」に集中しているデータと合わせて考えると、急迫的な意思決定と情報の非対称性が、後悔を生む構造的な原因になっていると考えられます。
「供養方法の選択肢を知らなかった」28.7%という回答も、情報インフラの不足を象徴しています。本来選べたはずの方法が、知識不足ゆえに視野に入っていなかった人が、3割近く存在することを意味しています。
5. 情報源:ネット検索が42%で最多、SNSはわずか0.8%
供養方法や業者を決める際に最も参考にした情報源を聞きました。

「ネット検索」が42.0%で圧倒的に最多。「以前から決めていた・知っていた」18.3%、「家族・友人・知人」15.9%が続きます。一方、「SNS(Instagram・X・YouTubeなど)」はわずか0.8%にとどまり、ペット供養に関する意思決定ではSNSはほぼ機能していないことがわかりました。
動物病院の紹介(6.3%)・自治体HP(6.3%)も限定的で、ネット検索の結果が意思決定の質を大きく左右していることが示唆されます。
検索結果に正確で網羅的な情報が表示されない場合、それが直接「業者比較不足」「相場不明」といった後悔につながる構造です。
6. メモリアル品の購入実態:骨壷以外で人気は遺影・遺骨ペンダント
ペットを亡くした後、どのようなメモリアル品を購入・作成したかを聞きました。

骨壷・骨袋(火葬業者から提供されることが多い)を除くと、遺影・フォトフレーム・フォトブック(約40%)、遺骨ペンダント(約20%)が人気でした。仏壇・ミニ祭壇や位牌(ペット用)も10〜15%程度の購入率があります。
一方で「何も購入・作成していない」も約20%おり、メモリアル品市場には未開拓の潜在需要があると考えられます。
7. 都道府県別の傾向:Tier A 9県のデータ
回答数の多い9都道府県(各5名以上)では、いずれも「民間業者で個別火葬」が最多の選択肢でした。

特に福岡県では71.4%と全国平均(44.0%)を大きく上回り、九州地区での民間火葬の浸透が見られます。一方、大阪府は36.4%とやや低めで、自治体引取や訪問火葬を選ぶ多様性が見られました。
各都道府県別の詳細データは、ペット供養コンパスの都道府県ハブページからご覧いただけます。
考察:なぜ8割が後悔するのか
本調査が示すのは、ペット供養が「急迫意思決定×情報非対称×感情的負荷」という3つの困難が重なる領域であることです。
- 急迫意思決定:52.4%が翌日までに重要な意思決定を行う
- 情報非対称:選択肢を知らなかった層が28.7%、相場がわからなかった層が35.3%
- 感情的負荷:家族の死という強い悲嘆の中での判断
この3つが重なると、人は冷静な比較検討ができません。検索した最初の業者にそのまま依頼してしまう、相場を知らないまま提示された価格を払う、本当は希望する供養方法があったのに知らずに選択肢から外していた——こうした事態が、78.7%という高い後悔率を生んでいます。
逆に言えば、亡くなる前にある程度の知識があれば、後悔の多くは回避できるということです。「亡くなる前から決めていた」と回答した層では、後悔の項目が明らかに少ない傾向が見られました。
本調査の利用について
本調査結果は、出典を明記の上、自由に引用・転載いただけます。
出典表記の例:
ペット供養コンパス独自調査(2026年5月・n=150)
https://pet-kuyou-compass.com/data/survey-2026/
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ペット供養コンパスの目的
ペット供養コンパスは、本調査で明らかになった「情報の非対称性が生む後悔」という構造的な課題に対し、正確で網羅的な情報を提供することで、後悔のない見送りを支援することを目的としています。
- 全国47都道府県の供養方法・費用相場・業者選びを網羅
- 自治体・民間業者・訪問火葬・霊園など中立的に解説
- 独自調査データに基づく信頼性の高い情報提供
ペットを亡くした方、これから見送る可能性がある方、いずれも当サイトをご活用ください。
【調査概要詳細】
– 調査主体: ペット供養コンパス編集部
– 調査期間: 2026年5月(継続追加中)
– 有効回答数: 150名
– 調査手法: オンライン定量調査(自記式アンケート)
– 対象地域: 全国31都道府県(調査時点)
本調査は、ペット看取り経験者を対象とした自発的回答形式のため、回答者は「ペットを亡くした経験がある」「インターネットを利用している」という属性に偏っています。各種数値は参考値としてご利用ください。